山が笑う季節新緑がモクモクと山から盛り上がって伸びる様子の季語だけど、この季節になるといつも思い出すことがある。 確か四年生だったと思う。 通っていた小学校では 5月にいつも近くのお寺でスケッチ大会が行われていて、お寺には全校生徒があちこちでスケッチをしていた。 本堂、きれいな色の納骨堂、鐘つき堂、白壁の塀や周りの木など好きなところに行って描く。私は歴史のある古い楠の木を描くのが好きで、前の年には賞をもらったこともあり 気を良くして今年も描いていた。 ほぼ完成したころ、中学生か高校生かよく覚えていないが美術部らしいお兄さんが皆の絵を見て廻ってアドバイスをしていた。 私のところに来たそのお兄さんは、ひと言こう言った。 「そんな木はこのお寺にはないよ!」 私は何にも言えなくて、ただ黙って画用紙を隠した。 小さいときから私は小さい葉っぱを丁寧にそっくりに描くよりも、色で楽しみたい方なのでたしかそんな絵だったのだと思う。 お兄さんの好みの絵ではなかったかもしれないけれど、その言い方で私は二度と楠を描かなくなった。 その年、途中から描いた鐘つき堂で また入選したのでしばらく忘れていたが、春になると必ず思い出すのは多分傷ついたのだろう。 絵は今も描くのも観るのも好き❤ 相変わらず色で楽しみたいので、パステルが一番好き。 さあ、次は何を見に行こうかなー
by sirokira
| 2017-05-15 14:58
| ぐるりのこと
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